のびしろママ
私の母と一緒に、東京大学の駒場祭に行ってきました。
秋晴れのとても良い天気。
長女がお祭りですることがあったので、応援も兼ねて会いに行ってきたのです。
母にとって長女は初孫。
生まれたときからずっと、かわいがってくれています。
今でもせっせと長女に野菜や果物、手作りのお惣菜など送ってくれている、母。
母にとって、それは「生きがい」なのだそうです。
かわいい孫のために、何を送ろうか考えて買い物をし、時にはお惣菜を作り隙間なく詰めて送る。
長女から「おいしかったよ」と、野菜で作った料理の写真をもらったり、
「ありがとう、おばあちゃん」と電話で言われたりすることが何より嬉しいようです。
そんな母を駒場祭に誘ってみたら、「行きたい」とのこと。
階段も多いし、お祭りだから人混みを歩くけど大丈夫かな・・・?
誘ったはいいけど、高齢の母なのでちょっぴり心配でした。
でもお祭りでの母の笑顔を見て、誘って良かったと心から思いました。
「孫が入学しなかったら、東大なんて来る機会なかったよね」と言って、キャンパスを眺める姿。
友達と一緒にいる長女の姿を見て、嬉しそうに手を振る姿。
私自身ができないような親孝行も、「おばあちゃん孝行」という形で、子どもがたくさんしてくれている。
この年齢になって、改めてそんなことに気づき、胸がじいんとしています。
子育てに追われている時には考えもしませんでした。
未来に、こんなにも心温まる世界が待っていることを。
だから、大丈夫だよ。
もし昔の苦しかった時の私に伝えられるなら、そう声をかけてあげたいです。
長女にとっての祖父母で健在なのは、今はこの私の母のみとなってしまいました。
家をあけてしまうのに、気持ちよく「お母さんを連れて行ってきたら」と言ってくれるだんなさんには、感謝しかありません。