①こんな様子
・おぼつかないながらも、できることが増えてくる。
・自分でやりたいという気持ちが高まるけれど、できない現実との狭間でイライラする。
・ことばでうまく表現できず、ものにあたるなどもする。
・泣いたりだだをこねたりと、親の対応が大変になる。
②こんな働きかけを
○やりたい気持ちを尊重して、普段から自分で自由に過ごすことのできる場所を確保する。
○子どもがイライラしている時は「そうなのね~」と受け流して、真っ正面から受け止めない。
○親自身の気分転換を図り、親までイライラしないように工夫する。
できるだけ、子どもが安全に自分で過ごせる空間を用意してあげるといいと思います。
「やりたい」と思ったことを「できた」体験が、気持ちの安定につながるからです。
そして、そういう空間で子どもが安定して過ごしてくれると、親もとても楽になります。
ただしこれまでと同じように、スマホやYouTube、テレビ等との距離は保ちましょう。
受け身の情報を得ることで、自分ができるように勘違いしてしまわないよう、実体験を大切にしてください。
③こんなことに気をつけて
買ってほしいものを泣いてねだるなどの、子どものわがままには注意しましょう。
わがままと自分でやりたいという自立心は、違います。
だだをこねるという行為は一緒に見えますが、そこはしっかり見極めてほしいと思います。
わがままに関しては、受け入れないことです。
一番やってはいけないのは、だめと言っていたはずなのに、途中で「仕方ないな」と根負けして受け入れてしまうこと。
子どもは「わがままを言い通せば親は聞いてくれる」と間違った学習をしてしまい、聞いてくれるまでしつこくわがままを言い続けるようになります。
自分でしたいという部分については、「これはいいけどここからはだめ」など、親が主導権を握って譲歩するとうまくいきます。
渦中にいるとかわいく見えないその姿も、「自分でできた」満足感がほしいというかわいい気持ちからの行動です。
そしてその「自分でできた」自信をつけることは、成長の大切なステップでもあります。
この時期は、子どものイライラに自分が引きずられないよう上手に受け流して、親であるあなた自身のハートは守っていきましょうね。
④のびしろ家では
のびしろ家でも、もちろんそんな時代がありました。
ただ長女がこの時期には、もう長男が生まれててんやわんや。
その状況だったから、むしろ真正面から受け止めなくて済んだところもあったかもしれません。
それでも寝言でまで「やだ」と言ったり、何でも「うんちゃん(自分のこと)、とりで(一人でする)!」
とやりたがったり。
長男のいやいや時代も、イライラして「いすける(椅子を蹴るよ!)」「おもちゃなげる(おもちゃを投げるからね!)」とよく文句を言っていました。
時々「いすなげる」「おもちゃける」と間違えて言っていましたが・・・。
でも、3人ともお店で「買って」などとだだをこねるということは、一度もありませんでした。
親の一貫した態度を見ていて、それをしても絶対に買わないだろうと、わかっていたのだと思います。
過ぎてしまえば、笑えるほどかわいいこの時代。
ひどいときほど、「録画でもしておこうか」と一歩引いて考えるなど、気持ちを楽に持って過ごしてほしいです。